070419

島田陽七著  「がばいばあちゃん 四部作」

 徳間文庫


明るい貧乏話 人生肩から力が抜けて、力がわいてくるお話集

1980年代の漫才ブームの火付け役B&Bの島田陽七氏にこんな泣かせる話があったのだ。この「がばいばあちゃん」は映画にもなった。最近島田陽七氏は吉本を出て執筆講演家として独立されたそうだ。かってテレビで島田陽七の一人漫談を聞いて、このがばいばあちゃんの話を知った。そして何冊か本を買って読んだ。挙げてみると、
1、「佐賀のがばいばあちゃん」  徳間文庫 2004年1月
2、「笑顔で生きんしゃい!」   徳間文庫 2005年1月
3、「幸せのトランク」        徳間文庫 2006年1月
4、「かあちゃんに会いたい」    徳間文庫 2007年1月
1年に1冊づつ発行されているようです。痛快な貧乏物語でした。親子肉親の情や機知に満ちて、胸がすっとする話に溢れていた。皆さんもよく知ってのことでしょうから、何も知ったかぶりして話を再現する必要もありません。人生を百倍楽しく生きるために、「がばいばあちゃん」の語録から有名なセリフを引用して書評に代えます。

1:嫌われているということは目立っているということや。
2:悲しい話は夜にするな。辛い話も昼にすれば何と言うことは無い。
3:通信簿は0でなければええ。1と2を足していけば5になる。
4:葬式は悲しむな。丁度良かった,潮時だった。
5:人がこけたら笑え、自分はこけたらもっと笑え。人はみんあこっけいだから。
6:生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ。
7:人にきずかれないのが本当のやさしさ、本当の親切。
8:ケチは最低、瀬着は天才!
9:人間は昔を振り返らず、前へ前へと進め!
10:病気で死にたくない人がいっぱいいるおるのに、自殺なんて贅沢だ!
11:今のうちに貧乏しておけ、金持ちになったら忙しか!
12:あんまり勉強するな、癖になる。
13:今日、明日のことばかり考えるな。百年先のこと考えたら楽しか。
14:貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちの貧乏は明るい貧乏、それも先祖代々の貧乏や。
15:拾うものはあっても捨てるものはない。
16:人間死ぬまで夢をもて、その夢がかなわなくても、しょせん夢だから。
17:金持ちでも貧乏でも50年たてばみーんな50歳になる。
18:貧乏人が一番やれることは、笑顔や。
19:人生は総合力や、働く人、頭を使う人がいて世の中が成り立っている。
20:好きに生きないとだめ、自分の人生だから。
21:一万人生まれてきたら、何人かは故障すると。
22:自分のことはわからん、だから人を嫌うな。
23:世間に見栄はるから死ぬ、うちはうちでよか。
24:裸で生まれてきたという意味がわかってない。
24:悲しんだら逝かれへん。


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