随筆  060726

母の介護日記(6)



今回の母の介護担当は6月15日から7月23日までであった。梅雨がいつまでも明けないじめじめした日が続いて、お陰で本がたくさん読めた。今回の母の介護は、お尻が痛いので立ち上がれなくなったので医者に診察してもらうことからスタートした。すでに足腰は立たない状態で、歩くときは手を持って誘導する。朝8時には起してベッドから椅子に座らせて朝食を準備する間にベッド脇の便器で用をしてもらう。その間は私はパンを焼いたりお茶を入れたり朝食の準備にかかる。様子を伺って用が終わってから朝食を出す。しばらくテレビを見て9時には車椅子に移動して、表の道路へ出てデイケアーバスの迎えを待つ。車椅子への移動は結構神経を使う。こけないように手を引いて車椅子に座ってもらう。デイケアーのバスへの乗り込みはバスのスタッフにお任せする。機械的にリフトで乗り込むのである。母の要介護度3なのでデイケアーは週に5回である。今年から京都市では高額介護費用の補助制度が始まり25000円以上は差額分がバックされることになった。領収書と介護保険などを区役所に提示して認定を受けると、それ以降は自動的に差額分が口座に振り込まれる仕組みである。ありがたいことだ。
さて今回はお尻の痛みが烈しいときがあって椅子にも座れないと訴える日があった。そこで病院で診察して外科のレントゲンを撮ってもらうと腰の脊髄の並びがまるでジグザグになっていた。各脊髄を支える筋肉が弱いため脊髄がバラバラで92歳の老人としては手の打ち様はないとのことで、痛み止めの注射でその場は治まった。この調子で進行すれば恐らく寝たきりになるのは時間の問題だろうと覚悟した。その後1ヶ月ほど様子を見ていたが、特に強烈に痛がってデイケア-にも行けないことはなく元気にデイケア-に通っていてくれたので、なかば安心した。
今年の2月に入所を申し込んだ介護施設では入所は半年以降といわれていたが、念のため四ヶ月経ったので電話して情況を伺った。やはりまだ入所のめどは立っていないようだ。今年の秋ごろには入所できればいいのだが。それまでに母の腰が崩れなければいい。いずれにせよ時間との競争になる。精神的には母の気力は十分で、積極性がありなんでも一番だとデイケアーの連絡帳にはいつも書いてある。また年の割りには認知症状も著しくはない。記憶はまるでだめで5分前のことは忘れているが、スト−リー展開はまだ確かなようだ。もちろんストーリーも何種類かのパターンの繰り返しではあるが、一応理にかなっている。ただ姉などにはひどいぼけ方をするようで、名前も分からないときがあるようだ。今回は母の好きな相撲の夏場所(名古屋場所)があったので、毎日デイケア−から帰ってくるとテレビ観戦でそのお相手になっていた。白鵬と朝青龍の区別ができず訂正するも疲れてきたのでそのままうっちゃっておいた。
つぎに7月19日のデイケアーの催し行事「夏祭り」に参加したときの写真を下に掲載する。

7月19日 デイケアーの催し行事「夏祭り」の様子
写真1) おてもやん踊り  写真2) マジックショー
写真3) フラダンスショー 写真4) 沖縄三線 歌と演奏


ととても楽しい、この世とも思えないショーの連続でした。スタッフの皆様方の恥も外聞もない捨て身の演技には頭が下ります。さすが関西人ですな。吉本でも売れまっせ。


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