「クラシック音楽とオーディオ」へようこそ!

挨拶と自己紹介 (2004年1月13日)



人にはそれぞれクラシック音楽との出会いがあるでしょう。私の場合は高校生のときに友人の家で聞いたバッハの宗教曲でした。そして初めてレコードを買ったのは大学1年生のときにバッハの「ブランデンブルグ協奏曲」とベートーベンの「交響曲第3番英雄」でした。交響曲第3番英雄はレコードの擦り切れるまで聞きましたので、私の脳細胞に刷り込みが行なわれたようで以降の私の音楽原点は第3番に基を発します。会社に入社してからはすっかりクラシックともご無沙汰をしておりましたが、37歳のときふとした事からクラシックに再度めざめました。そのときにはある程度金銭的にオーディオ装置を買う余裕もできていましたので、まずはデンオンのコンポを購入しました。それからささやかなオーディオ遍歴が始まり、スピーカーをヤマハNS1000Xに、CDをソニーに、アンプをサンスイAU−907XRに、さらにスピーカーを英国のスペンドールSP3に、CDはフィリップスへと順次グレードアップ?してゆきました。そして50歳を過ぎた頃友人に真空管アンプに長けた人がいたのを機会に、色々意見を聞きかつ影響を受けつつこれまでのやたら元気のいいだけが取柄のオーディオシステムを一変させることになりました。

現在のシステムはスピーカは英国タンノイのスターリングHEとタンノイスーパツィーターST200、メインアンプは真空管マッキントッシュMC240(出力管6L6GC,プッシュプルアンプ PP20W)、コントロールアンプはサンオーディオ真空管SVC200、CDはTEACのVRDS50に落ち着きました。なおパワーアンプには真空管直熱3極式出力管300Bシングルアンプ(8W)があり300Bを中国製やロシア製、スロバキア製に取り替えては音色の違いを楽しんでおります。ソロや室内楽には300Bシングルアンプを、交響曲やピアノ曲にはMC240(PP)を使用しております。主にパワーとスピード感に違いがあり、CDによってアンプを交換しています。書斎とシステムの全体写真はいずれデジカメで撮ってアップします。

つぎにCDソースについて遍歴概要をお話します。これまでにCDはクラシックを中心に、歌謡曲、ジャズなど2000枚以上になります。(1500枚までは数えましたがあとは知りません)少なくともバッハ、ベートーベン、モーツアルト等の作曲家は全曲あると思います。CDソースの集め方には色々ありますが、作曲家の全曲を収集するのが一つです。また特にこだわった曲のあらゆる演奏家のCDを集めルのも一つです。例えばバッハの無伴奏バイオリンソナタとパルチータについては25人の演奏を聞き比べました。もう一つのCDの楽しみ方はジャンル別に収集することです。宗教曲やオペラ、歌曲、弦楽四重奏などにこだわってあらゆる作曲家を聞き比べるのも一つの手です。さらに一人の演奏家のあらゆる演奏記録をあつめるのも楽しみの一つです。たとえばピアノの鬼才グレングールドの全CDを聞くとその人となりが良く分かるようになります。つまりどのような切り口でもこだわることでどんどん深みに入っていきます。楽しみ方も人それぞれでいいのでしょう。こんご私の切り口でこだわりを紹介してゆきたい。

自己紹介の最後に、私の最も感動を覚えたCDを1枚だけ結論的に紹介します。珠玉のCDである事は絶対に保証します。ペルゴレージ(18世紀前半の若くして亡くなったオペラ作曲家)の「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」(クラウデオ・アバド指揮ロンドン交響楽団,ソプラノ:マーシャル、アルト:テッラーニ)1983年録音レーベル:ドイツグラモホンです。女性二人のアリアと二重唱の心の入れ方とロマンチックな管弦楽はさだめしアバドの最高傑作演奏です。私は心の疲れたときは一も二もなく麻薬のようにこの曲に浸る事が無常の喜びです。キリストをなくした聖母マリアの悲しみが朗々と流れてきます。全精神を抱擁してやみません。

今後この「クラシックとCD」のコーナーでは私の偏ったかつ稚拙なCD案内をさせていただきます。音楽そのものは言葉では表現できませんので、音楽の周りを(作者紹介、歴史、音楽論、演奏家のエピソードなどでお茶を濁すのが常ですが)うろつくことで少しは音楽に近付く事ができるのでしょうか。分かりませんがとにかく話さずにはいられない何かを話すつもりです。



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